各国で、物流が抱える交通問題などへの新たなソリューションとして期待されているドローン配送。日本でも、日本郵政が日本初となるレベル4での実証実験を行い、注目を集めています。
このドローン配送の実現には、大きな障壁が4つあります。
1)墜落の危険
仮に故障をしても、第三者の人命及び知的財産への危害を加えることがあってはならない。
2)測位技術
都市部などはビルが立ち並び、測位信号が乱反射してしまい位置補正が上手く行えない。
3)着陸場問題
立入管理措置を講じた安全な離着陸場所の確保が必要。
4)騒音問題
マンション街やアパートなど生活圏域では、苦情が発生する可能性がある。
すでにドローン配送サービスを実現しているアメリカAmazon社では、これらの課題を解決するのではなく、回避するという形で実現を成功させました。都市部の飛行は避け、配達時は着陸せずに荷物を投下、極力リスクを減らしています。
しかし、中国ではこの障壁に真っ向から解決策を講じた「美団」社が、大都市での配送を実現させました。なんと「中国のシリコンバレー」と称される深セン市での飛行を実現させています。
高さ4mほどのステーション兼専用ポストを設置し、配送時の離着陸の安全を確保しているほか、測位信号が届きづらいビル街ではリアルタイムで映像を解析し高精細地図と照合をして位置情報の補正をしています。
これらの安全性対策を踏まえ、2023年2月、中国民間航空局は美団の低空物流ソリューションに対して、運転承認書と営業許可証を発行し、年内にも正式営業に移行すると見られています。
出典:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/fdc598aba5b959b2f2eb91e5a0b25a17e51f9900?page=1